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教員名 : 得津 康義
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科目名
計量経済学Ⅱ
授業コード
21068
担当者名
得津 康義
単位数
2単位
配当年次
3年
開講学期
2026年度後期
教職免許種類
授業内容
前期に開講する計量経済学Ⅰで学んだ内容を踏まえをうえで、本授業は経済学・社会科学において基礎的かつ重要な概念である因果関係の考え方を学ぶことが目的です。現実の社会や経済では、データや統計を用いた説明が多用されていますが、それらの数値が示しているのが「相関関係」なのか「因果関係」なのかを正しく判断することは容易ではありません。この点に着目し、因果分析の基本的な発想と論理構造を体系的に学びます。
世の中には「○○すると成功する」「△△は効果がある」といった主張が溢れていますが、その多くは単なる相関関係であり、必ずしも因果関係とは限りません。そうした主張をうのみにせず、本当に原因と結果の関係があるのかを見抜く視点を養います。 授業では、ニュース記事、政策評価、身近な経験(勉強・アルバイト・健康など)を題材に、因果関係を図で表し、言葉で説明する練習を繰り返します。何と何を比べているのか/なぜそれで因果と言える(言えない)のかを説明できるようします。 基礎的な数学レベル(割合・平均)とExcelの使い方が分かれば授業内容は理解できると思います。さらにニュース・身近な事例・簡単なデータを用いて理解を深めます。 到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
この講義の到達目標は以下の5つです。
1. 相関と因果の違いを、自分の言葉で説明できる 2. 出力結果が「どのような比較に基づくものか」を説明できる 3. ニュースや身近な事例について、因果的に正しい主張かどうかを判断できる 4. 例題に出てくる分析手法が「何を比べているか」を言葉で説明できる 5. 出力結果を見て、因果的に正しいかを判断できる これらの到達目標はデータに基づいて、得られた結果を正しく理解し、客観的、論理的思考力、分析および判断能力を身につけることができます 【身につく力】「論理的思考力・分析力」 授業計画
第 1 回 因果分析とは何か
第 2 回 なぜ因果分析が必要なのか 第 3 回 因果関係の基本構造 第 4 回 第三の要因(交絡) 第 5 回 反実仮想という考え方 第 6 回 実験と因果分析 第 7 回 実験ができない場合 第 8 回 回帰分析は因果か? 第 9 回 マッチングの考え方 第10回 差の差分析(DID) 第11回 操作変数(IV)の発想 第12回 回帰不連続デザイン 第13回 パネルデータ分析 第14回 総合演習(因果で考える) 第15回 実証分析のレポートの書き方 関連科目
計量経済学Ⅰ、統計学、経済の基礎数学Ⅰ・Ⅱ
準備学習等の指示
四則演算および基礎的な数学ならびにEXCELの基礎操作は事前に学習してきてください。授業で習ったことは、その日のうちに復習して次の回の授業を受けてください。予習と復習を合わせて各回につき60分以上は時間をかけてください。
教科書
特に指定しません。
参考文献
『Rによる計量経済学』、秋山裕 オーム社
『Rによる実証分析』、星野匡郎、田中久稔、北川梨津 オーム社 『統計学から始める計量経済学』、北坂真一、有斐閣ブックス 『計量経済学』、山本拓著、新世社 『ベーシック計量経済学』、羽森茂之著、中央経済社 定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験を85%以上、授業態度および提出課題を15%以内で評価します。
また11回以上の出席については授業への参加度に応じて加算をします。ただし最大100点までとします。 受講態度により減点する場合があります。 実務経験と授業との関連
備考
経済の基礎数学Ⅰ・Ⅱ、計量経済学Ⅰを受講しておくと理解が早まります。また統計学を受講しておくと理解が深まります。
EXCELの実習もあるので、ノートパソコンを持参し、特別な事由がない場合以外は欠席しないでください。 説明は板書を中心に行うので、筆記用具も必ず持ってきてください また、受講者数によっては授業時間内にプレゼンも行ってもらい、評価の一部にする可能性があります。 |