シラバス情報

科目名
データサイエンス基礎
授業コード
24010
担当者名
佐藤 啓之
副題
ExcelとPythonで学ぶ、データを使える形に整える力
科目ナンバリング
単位数
2単位
配当年次
2年
開講学期
2026年度前期
教職免許種類

授業内容

本授業は、後期開講科目「データサイエンス基礎演習」と一体的に構成され、3年次からの専門ゼミナールにおいて必要となるデータ処理・分析技能を段階的に養成するための基礎科目です。

データサイエンスにおいては、高度な分析手法以前に「データを適切に整備し、正しく読み取る力」が不可欠です。本授業では、まずExcel関数を用いたデータ整理・加工・集計・可視化の基礎を学びます。次に、マクロ(VBA)による定型処理の自動化を通じて、処理手順の構造化や再現性の考え方を理解します。そのうえで、Pythonによるデータ処理の基礎(読み込み・整形・簡易集計)を扱い、後期科目における実践的な分析演習へと接続します。

講義と演習を組み合わせ、段階的にスキルを積み上げる構成とします。本授業では、演習・課題解決型学習を中心としたアクティブラーニング形式を取り入れ、学生自身が手を動かしながら理解を深めます。

各回で課す演習課題については、次回授業の冒頭で解答例および解説を行い、理解の定着を図ります。中間課題等の提出課題については、コメントを付して返却し、改善点を明示します。

到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業では、次の到達目標を設定します。
(1)Excel関数を用いてデータの整理・加工・集計を実行できる
(2)目的に応じて適切な可視化手法を選択し、根拠をもって表現できる
(3)VBAの基本構造を理解し、簡単な自動処理を作成できる
(4)Pythonを用いてデータの読み込み・整形・簡易集計を実行できる
(5)データの特徴を把握し、数値や図表を用いて根拠を示しながら説明できる

本授業は、本学ディプロマ・ポリシーに掲げる以下の能力の育成に関連します。
・知識・理解
・論理的思考力・分析力
・問題解決力

特に、後期科目および3年次専門ゼミナールで求められる実践的分析力の基礎形成を重視します。
授業計画

第1回 ガイダンス/科目全体像(前期+後期の位置づけ)
第2回 データの種類と尺度/表の読み方
第3回 Excel基本操作の確認
第4回 Excel関数による基礎集計(SUM・COUNT・AVERAGE等)
第5回 条件付き集計・検索(IF、COUNTIF/SUMIF、VLOOKUP/XLOOKUP等)
第6回 データ整形(並べ替え・フィルター・欠損値処理)
第7回 ピボットテーブルによる多角的集計
第8回 可視化(グラフ作成)と表現の妥当性
第9回 代表値(平均・中央値・最頻値)の理解
第10回 ばらつき(分散・標準偏差)と外れ値
第11回 VBA入門(マクロ記録・基本構造)
第12回 VBA基礎(変数・繰り返し・条件分岐)
第13回 VBA演習(定型処理の自動化)
第14回 Python基礎(データ読み込み・整形・簡易集計)
第15回 総合課題・振り返り

各回にPCを用いた演習課題および確認課題を含み、ICTを活用しながら理解度を段階的に評価します。

関連科目
データサイエンス基礎演習(後期)
統計学関連科目
専門ゼミナール 
準備学習等の指示

各回の復習として、周知するWeb掲載システムを用いた再演習を行ってください。特にExcel関数およびVBAは、反復して手を動かすことが理解の定着に有効です。
次回内容に関する資料を事前提示する場合は、必ず目を通してください。

1回あたり2時間程度の自主学習(予習・復習)を想定します。

教科書

指定教科書はありません。
授業資料および演習データを配布します。

また、担当教員が開発した以下の研究・分析ツールを教材として活用します。

佐藤 啓之(2006)
「広島県産業連関分析ツールの開発 — 開発の経緯〜開発作業〜今後の活用に向けて」
『環太平洋産業連関分析学会誌(papaios)』14(1), 35–43.
https://www.jstage.jst.go.jp/article/papaios/14/1/14_35/_article/-char/ja/

本論文で紹介しているExcel応用分析ツールを事例として取り上げ、実務で活用されるデータ処理・分析の考え方を学びます。

参考文献
必要に応じて授業内で提示します。
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法

定期試験                60%
平常課題(演習への取組状況を含む)     20%
中間課題                20%

定期試験は、データ処理・集計・可視化・基礎的理解に関する到達度を総合的に確認します。平常課題および中間課題については、処理の正確性、再現性、論理的説明の明確さを基準に評価します。以上を総合的に評価します。

実務経験と授業との関連
担当教員は、行政機関および民間企業において、データ分析ツールの開発、業務改善支援、統計データの活用支援に従事した実務経験を有しています。本授業では、実務で求められるデータ整理力、自動化の考え方、再現性の重要性を踏まえ、実践的観点から指導します。 
備考
毎回PCを使用します。ノートパソコンを持参してください。