シラバス情報

科目名
スタジアム・アリーナ運営論
授業コード
26051
担当者名
信江 雅美
副題
スタジアム改革の理論と実践
科目ナンバリング
単位数
2単位
配当年次
2年
開講学期
2026年度前期
教職免許種類

授業内容
本授業では、スタジアム・アリーナを単なる競技施設としてではなく、地域や都市の将来像と深く関わる社会的な基盤となる施設として捉え、その整備・運営の考え方について学びます。国(スポーツ庁・経済産業省)が推進するスタジアム・アリーナ改革の政策的背景や基本的な考え方を踏まえつつ、スタジアム・アリーナが担う役割の変化や、施設整備を取り巻く制度的・社会的な条件について整理します。その上で、構想段階から整備、運営に至るまでの一連のプロセスを対象に、スタジアム・アリーナとまちづくりとの関係性を、国内外の具体的な事例をもとに学びます。本授業は講義形式で実施し、レポートについては、提出後に講義内で要点や代表的な論点を取り上げ、講評を行います。
到達目標と卒業認定・学位授与の方針との関連
本授業では、国が推進する「スタジアム・アリーナ改革」を題材に、政策的背景、制度、事業スキーム、運営の考え方を踏まえながら、改革の考え方とプロセスについて理解を深めます。あわせて、スタジアム・アリーナをまちづくりの視点から捉え、地域社会とどのように関わり、どのような役割を果たし得るのかについて、最新のスタジアム・アリーナ事例を交えながら、多面的かつ論理的に考察する力を身につけます。

【身につく力】知識・理解、論理的思考力・分析力
授業計画
第1回:スタジアム・アリーナ改革の背景と目的
第2回:スタジアム・アリーナを取り巻く社会的・政策的環境
第3回:スタジアム・アリーナ改革の基本的な考え方
第4回:構想段階におけるスタジアム・アリーナの位置づけ
第5回:立地と周辺環境から考えるスタジアム・アリーナ
第6回:官民連携によるスタジアム・アリーナ整備の考え方
第7回:事業スキームから見るスタジアム・アリーナ改革(1)
第8回:事業スキームから見るスタジアム・アリーナ改革(2)
第9回:快適性・来場体験とスタジアム・アリーナ
第10回:スタジアム・アリーナの賑わいを支える運営体制
第11回:スタジアム・アリーナと地域経済
第12回:公共空間・地域資源としてのスタジアム・アリーナ
第13回:スタジアム・アリーナ改革における合意形成と課題
第14回:事例から考えるスタジアム・アリーナ改革
第15回:今後のスタジアム・アリーナとまちづくり
*希望者にはスタジアム実習を実施します(参加費実費要)。人数制限あり。
関連科目
スポーツ経営入門、スポーツ産業論、スポーツ施設マネジメント、スポーツマーケティング論、プロスポーツ事業運営論
準備学習等の指示
予習は特に指定しません。授業後は、講義内容を振り返り、要点や論点を整理してください(復習:30分程度)。授業では政策資料や事例を扱います。日頃から社会や地域の動きに関心を持ち、主体的に授業に参加してください。
教科書
スポーツ庁『スタジアム・アリーナ改革ガイドブック〈第3版〉』
 ※スポーツ庁ホームページ掲載資料を適宜参照します。
※必要に応じて資料を配布します。
参考文献
・日本政策投資銀行・日本経済研究所・早稲田大学スポーツビジネス研究所『スマート・ベニューハンドブック』ダイヤモンド社
・佐藤道彦・佐野修久『まちづくりイノベーション 公民連携・パークマネジメント・エリアマネジメント』日本評論社
・内閣府『スタジアム・アリーナに係るコンセッション事業活用ガイドライン』
・国土交通省『都市公園の質の向上に向けた Park-PFI 活用ガイドライン』
・スポーツ庁『スポーツホスピタリティの推進』
・スポーツ庁『スタジアム・アリーナにおける社会価値活用の手引き』
・スポーツ庁『スタジアム・アリーナ改革推進事業(経済的価値・社会的価値の可視化・定量化に係る調査及び実証)事業報告書』
・三菱UFJリサーチ&コンサルティング『北海道ボールパークFビレッジによってもたらされる統合的価値評価レポート』
・Jリーグ『Jリーグスタジアム基準[2026年度用]』
・Bリーグ『Bリーグ ホームアリーナ検査要項〔2026-27シーズン B.PREMIER用〕』
・広島サッカースタジアム単行本制作委員会『PEACE WING 広島サッカースタジアム 構想・設計・建設の記録』/建築画報社
定期試験の実施
定期試験を実施します。
成績評価の方法
定期試験70%、レポート20%、授業への参加度10%の割合で総合的に評価します。
実務経験と授業との関連
担当教員は、エディオンピースウイング広島および複合施設の整備事業において、構想立案から関係者との調整、設計、建設、事業計画の策定、運営に至るまで、一連のプロセスをプロジェクト責任者として中心的に携わってきました。また、国(スポーツ庁・経済産業省)の政策をまとめた「スタジアム・アリーナ改革ガイドブック」の検討委員を務めるとともに、スポーツ庁や各地の自治体において、スタジアム・アリーナ整備計画に関する検討委員を委嘱されています。
本授業では、これらの実務経験を踏まえ、国の施策と現場での実践との関係について、具体的な事例をもとに考察を深めます。
備考
私語・飲食は禁止します。時間厳守。