歩行中における体幹角度の解析
本研究では、歩行中における高齢者の体幹角度の特徴と体幹角度解析の問題点を明らかにすることを目的とした。健常な若年者および高齢者男子各10名を対象とし、側方から撮影した映像データにより、裸足による歩行動作を分析した。その結果、高齢者は、体幹をあまり動かさずに歩いていることが示された。また、体幹角度は、「水平面もしくは鉛直面」と「大転子−肩峰・耳珠の中間点」の成す角度とすることが妥当であると考えられた。
広島経済大学研究論集
第26巻
第1号