若年者と高齢者における歩行動作の比較-歩行速度に着目して-(査読付)
健常な若年者と高齢者男子各10名を被検者とし、右脚膝関節と足関節の角度データ、右脚立脚期の床反力データ、および、側方から撮影した映像データを同期させ、歩行動作を分析した。その結果、高齢者は、ステップ長と歩行比が小さく、スイング速度が遅く、踵着地時に爪先が上がらず(足関節の背屈程度が小さく)、膝関節の動作域が小さく、体幹をあまり動かさずに歩いていること、歩行速度にかかわらず高齢者は踵着地時に爪先が上がらないことなどが示された。柳川 和優、磨井 祥夫、山口 立雄、渡部 和彦
バイオメカニクス研究
第7巻
第3号