再考 日本の直接投資とアジア経済
85年,90年,95年国際産業連関表を使って,日本と他のアジア諸国との間の誘発関係を再確認した。日本の直接投資によって日本にもたらされる誘発係数は非常に高い。一方で他のアジア諸国の誘発係数は低いが,日本やアメリカへの多額の輸出需要によって誘発される額は大きい。このような関係は,通貨危機後一層強くなっていると考えられる。
広島経済大学経済研究論集
第29巻
第2・3号