インドの経済発展とアジア大物流回廊の構築-インド・ASEAN・日本ライン-
インド国内の物流インフラ整備が、いかに日本経済にとって大きな経済効果をもつかということを検証した。日系企業はすでに東南アジア、とりわけASEAN諸国に多くの生産拠点を持つ。近年、生産拠点の集約とともにインド-ASEANN間で部品等の相互依存関係が拡大している。そのことは、直接日本-インド間での経済関係が緊密でなくとも、ASEANを通じて日本経済に大きな経済効果をもたらす。将来、インド、ASEAN、日本を結ぶアジアの大物流回廊が形成されることを示唆した。 共著者:馬場勇一
広島経済大学経済研究論集
第31巻
第3号