再考 日本の製造業における対外直接投資と中間財貿易
アフターコロナの考察のため、コロナ禍以前の日本の製造業における直接投資と中間財貿易について検証。日本の直接投資は国際収支ベースではストックでもフローでも欧米の投資額が大きい。しかし、日本の現地企業数や常時従業員数を見ると、中国やASEAN諸国が欧米をはるかに上回っている。このことは、日本企業の海外進出がもたらす外部経済効果の大きさが小さくないことを示唆する。その中で形成された国際分業に伴う中間財貿易では、日本、中国、台湾、韓国そしてASEAN諸国の存在が大きいことを再確認した。
広島経済大学経済研究論集
44巻
第2号