日本の産業構造の変化について-対アジア直接投資と空洞化問題-
日本の対アジア直接投資の増加と製造業部門の空洞化問題について検証。日本の完全失業率の上昇に対して,製造業部門の実質GDP比率は縮小する傾向はみられない。空洞化の定義に沿って製造業部門の国内投資の割合,海外生産比率,逆輸入比率などを時系列に検証した結果,製造業において空洞化の要因が発生しているとは結論づけられないことを示した。
広島経済大学経済研究論集