本論は論文「地域銀行の有価証券運用に関するパネル分析 単著 2017/07 広島経済大学創立50周年記念論文集 上巻」を加筆・修正および要約のうえ、地域銀行の有価証券運用がどうあるべきかについて改めて論じたものである。本論は1998年度から2015年度の地域銀行の個別財務データに基づいて、地域銀行の収益構造と資産構成の動向等を概観するとともに、地域銀行の有価証券運用がその収益性にどのように影響を与えたかについてパネル分析により検証した。その結果、将来的に地域銀行のビジネスモデルがいかなる変化をしようとも、有価証券運用が大きな役割を果たすという視点をより明確に示した。