戦後日本における経済政策の展開
本論は、戦後日本の経済政策を歴史的分析と実証的分析および一部理論的分析を加えて把握しようとしたものである。第1章から第4章では、戦後日本経済を復興期、高度成長期、転換期、安定成長期の4段階に区分し、その区分ごとに主要な経済社会の動向を検討しそれを背景に実施された経済政策の概要とその評価を行っている。さらに、これらの章にもとづき、戦後日本の租税政策を、税体系の観点から、シャープ税制と現行税制の経済学的比較によって考察している。