フリードリヒ・バルバロッサの帝国領国政策に関する一考察―シュヴァーベンと国王滞在地ウルムについて
神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世(バルバロッサ)が、有力な諸侯に対抗するために帝国領や家領を中心に諸権利を集積し、一円的な支配圏を形成することを目指した帝国領国政策について、シュヴァーベン地方の帝国都市ウルムを事例に、フリードリヒ1世が各地方ごとに支配拠点を設けていたことを史料を用いて実証した。
西洋史学報(広島大学西洋史学研究会)
第9号