ハワイ島コナ広島県人会の設立と加藤磯雄
官約移民以来広島県から多くの人びとが移民したにもかかわらず、1967年までハワイ島コナで広島県人会が設立されなかった状況と、県人会設立の中心となった加藤磯雄の履歴について考察した。特に、移民初期からコナには、地域ごとに組と呼ばれる日本人のコミュニティが存在していたこと、そのうちの秋津組と呼ばれるコミュニティでリーダーとなっていた加藤磯雄が1968年の広島県知事の来布のために県人会設立のために大きな役割を果たしたことを明らかにした。
広島経済大学研究論集
第41巻
第4号