フリードリヒ1世の帝国領国政策
神聖ローマ皇帝フリードリヒ1世がドイツにおいて行った諸政策がもとより国民国家的統合を目指したものでなく、シュタウフェン家の家門権力の拡大に重点をおいたものであり、その後の領邦国家化の要因となったことを明らかにした。方法的には、特権証書などの公文書の分析から、諸侯の領域支配拡大に対抗するために帝国領・太公領・シュタウフェン家領を集積した所領複合体がシュヴァーベン地方において形成された過程を実証した。
修士論文