ハワイ福音派の日本人移民へのまなざし――官約移民到来から君主制転覆までの8年
本報告では官約移民がはじまった 1885 年からハワイ王国が滅亡した1893 年までの 8 年間に、ハワイ福音派(宣教師派)の機関紙、月刊『フレンド』に掲載された記事を参照しつつ、この間、ハワイ福音派共同体が、その終末論的世界観のなかで日本人移民をどのように見たのかという問題を、日本人移民と他の「異教」集団との相関関係に注意しつつ考察することで、ハワイ王国転覆劇において日本人移民が知らぬ間に演じることになった役割lを浮き彫りにすることを試みた。
中・四国アメリカ学会