文明化された異教国 ―福音派の日本人観とハワイ併合との関係
本稿では1885年の最初の官約移民の到着から、1887年の銃剣憲法、1893年のハワイ王国転覆、1894年のハワイ共和国設立を経て、1898年のハワイ共和国のアメリカ合衆国への併合に至る13年あまりのあいだに、ハワイ福音派の機関紙、月刊『フレンド』に掲載された記事を主に参照しつつ、この間、ハワイ福音派共同体がその終末論的世界観のなかでどのように日本人をみたのかという問題を考察し、彼らの日本人観と彼らの併合運動との関係性を分析した。
中・四国アメリカ研究
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