現代寡占経済と政府行動
本稿では、公共選択論者の伝統的な「公共財の理論」を検討しつつ、政府行動(役割)を分析した。そのなかで、まず、寡占経済の安定性を実現するために果たす政府の役割を公共選択論者が見落としていた視点、すなわち、分配および有効需要の二つの視点から捉え直す作業を行い、最後に財政赤字の発生メカニズムにについて展開した。
『地域創造の時代』(山里将晃先生退官記念論文集刊行会編,オークスビジネスサービス)(査読なし)
第Ⅰ編第3章