『社会と共生ー国際経済社会における共存共生システムに関する総合考察ー』 「GATT原則と繰り返しゲーム」
本稿では、国際調整の場としてGATT交渉をケーススタディーとして取りあげ、国際交渉について分析している。特に、本稿ではGATT交渉の存在意義と、交渉の場で時には弱々しくであったが、しかしながら、そこに絶えず生き続けていた交渉の原則I(多角的、互恵性、自由、透明性)、ルールそして慣例の果たした役割(意義)と、その限界について、繰り返しゲームの枠組みの中でとらえなおしていくことを試みた。
広島経済大学 地域経済研究所 広島経済大学双書(査読なし)
第18冊