2016年のスマートフォン製品市場の動向を検証する。2016年はスマートフォン製品市場の激変した年となった。それまで世界市場をリードしてきたSamsungとAppleがともにマイナス成長となったが、新興中国企業のOPPOとVivoが100%超の急成長を果たし、市場の構図を大きく描き変えた。本稿は、この2016年の変化について、Samsung、Apple、そしてアジア・パシフィック地域における二社の中国企業(OPPOとVivo)の急成長を半導体製造事業者の上に重ねて分析し、グローバル市場の今後の展望とそのキーポイントについて論じている。