人間の発達段階の中でも最もめざましい成長を遂げる乳幼児期を中心に、心理的発達の原理や要因、発達段階、などについて解説した、今泉信人・南博文(編著)『発達心理学』(北大路書房)のなかで「からだと運動の発達」について述べた。 1.「からだの発達」では、発達の主な過程や特徴について年齢段階別に統計資料を参考にしながら説明した。 2.「運動能力の発達」では、乳児期から幼児期にかけて急速に発達する運動能力について手伸ばし運動や把握運動を中心に紹介した。 3.「運動の発達とこころの発達」では、乳幼児の運動能力の発達に伴ってさまざまな心理学的機能の発達が付随的に起こることについて身近な例をあげながら説明した。 4.「運動の発達と指導」では、幼児保育・幼児教育場面において上述したような運動能力の高まりを保育(教育)にどのように活かして取り入れていくかについて述べた。 5.「健康と安全」では、幼児保育(教育)における幼児の健康状態の把握方法と安全指導のポイントについて解説した。[執筆頁数18頁]