ゆとり重視から学力向上へ
各種の国際学力検査の比較やいわゆる「分数ができない大学生」などの著作によって巻き起こされた、「学力低下」論争による、現行学習指導要領の見直しの動きを概観し、「学力向上策」への取り組みについて論じた。 具体的には、国際教育到達度評価学会(IEA)や経済協力開発機構(OECD)の学力の国際比較の結果を紹介し、わが国の児童・生徒の学力の現状と、その背後にある学習活動に対する興味・関心の低下について触れ、それらの問題に対する対策のひとつとして「総合学習」の持つ可能性を指摘した。[執筆頁数3頁]
広島経済大学教職課程年報
第6号