Clause Structures and Adverbial Positions.
本論文では、Chomsky (1995)が提案したAgrのない句構造の分析を、極小理論の枠組みの中で実際の言語学的なデータを用いて考察した。この分析方法を例外的格標示構文に適用させ、次に、副詞の位置に関するChomskyの仮説に批判的な考察を行った。その結果、副詞がどの位置に基底生成されるかが正しく説明されないので、適切な副詞の位置を設けるために、極小理論は修正されなければならないと主張した。
広島大学大学院社会科学研究科「欧米文化研究」
第3号