Wh 移動における置詞残留と随伴
本論文では、wh移動における前置詞残留と随伴を一様に説明することを目的とした。統語論的分析の問題は機能論的分析では解決されるが、機能論的分析にも問題があることを指摘した。そこで、障壁と機能論的分析を併用する分析方法を提案した。これによって、前置詞残留と随伴の微妙な容認可能性の判断を説明できることを示した。そして、前置詞残留も随伴も許されないような場合を説明するために、極小理論の立場からの説明を試みた。
広島経済大学「研究論集」
第22巻
第1号