日本企業によるベトナム投資の経済分析:ドイモイ政策から20年、対外経済開放の展開と対越投資
ドイモイ政策から20年ほどが経過したベトナム経済を語る時、その将来性を積極的に評価する論調と、反対に、他国と比較し消去法的にベトナムが選ばれているに過ぎないという消極的な論調の、ふたつの立場が議論され続けている。本稿では、同国の歩んできた対外経済開放の展開に焦点を絞り、対越投資に関する数量分析を行うことで、マクロ経済の視点から見る限りでは、ベトナム経済の将来を有望と判断した日本企業によるベトナム投資が実施されていることを解明した。
広島経済大学創立四十周年記念論文集