寡占的金融市場における規制と経済厚生
本報告では、クールノー・ナッシュ型の貸出競争を行う寡占的銀行業を定式化し、預金市場と貸出市場間でのスピルオーバーが存在する場合の、銀行業に対する規制と社会厚生に関する分析を行った。その結果、スピルオーバーの存在する場合においても、若干の仮定を強めることによって、いわゆる「過剰参入定理」が成り立つことを示した。
九州経済学会
(第45回大会)