情報の非対称性と金融市場:2期間金融契約モデル
本報告では、Boyd and Smith(1977)の2期間生存型のOverlapping Generation Model(OGM)を用いた短期金融契約に関する論文を3期間生存型の OGMに拡張し、そこに2期間(長期)金融契約を導入する。これにより、ミクロ的には長期的な金融契約を結ぶ貸手・借手が存在する下で、マクロ的に信用割当、すなわち貸し渋りがどのような条件の下で内生的に発生しうるか、そしてそれは長期的に解消しうるのかといったことを明らかにした。
九州経済学会
(第47回大会)