内示を用いた発注計画では,在庫品切れリスク,既計画量との差異,在庫コストなどの不確実性を含む多目的な意思決定が求められる。意思決定者の選好を表現する多目的関数のメンバーシップ関数をもとに最終解を決める3 つのルール(min-max 決定ルール,和決定ルール,積決定ルール)があり,これらの解の特性を比較する。発注計画問題に対しては,感応性,操作性,安定性,特定の目的関数の最適解との近傍性などの観点から和決定ルールが優位であることを示す。この結果を織り込んだ発注計画問題の解法を提案し,結果を考察する。