本研究の課題は、広島経済大学 (HUE) 英語教育プログラムにおける学生の外国語習得に関する量的プロフィールデータベースを開発し、それをカリキュラムデザイン、適切な教材選定、カリキュラム改革の効果測定に応用することである。このデータには、世界的に新しい外国語能力の参照基準として注目されているヨーロッパ言語共通参照枠(CEFR)を基に構築されたCan-do Questionnaire (CDQ)と、語彙サイズテスト、英語外部テストの結果が含まれる。
2012年と2013年の二年にわたるプロジェクトの目的は以下の通りである。
Aim 1: HUECDQの信頼性と適合性を評価する
Aim 2: 習熟度測定基準としてのHUECDQの妥当性を評価するために、CDQデータと英語のテスト結果を検証する
Aim 3: 学生のニーズやカリキュラムデザインや授業内容を特定するために、現在の英語学習の状態と今後の英語学習への興味を測る
Aim 1, 2, 3 の分析によると、学生の英語能力についての自己評価と英語能力には強い相関性が見られた。2つの尺度able and willing(能力とやる気)によると、本学の学生は理想的には5つのグループ、現実的には3つのグループに分けられ、英語のレベルは英検5級から2級の間に当てはまることがわかった。これらの結果から、クラス分けとその各レベルに適した指導内容の設定の重要性が明らかになった。
J.A.S. Wild, Namiko Sakoda (共同研究につき本人担当部分抽出不可能)