スピーキングとリスニングの授業観察を行った。方法は、単純に教師と学生が英語を話した時間を測るものである。この目的は、客観的かつ体系的に授業を観察し、教師と学生間でどんなやり取りが行われるか調査することである。 まず以下2つの予想を立てた。1.リスニングクラスでは、教師の方が学生より長く話し、逆にスピーキングクラスでは教師より学生の方が長く話す。2.教師・学生の英語を話す時間は、活動の種類、或いは授業の段階に左右される。 結果は1の予想に反し、授業の種類によって教師と学生の話す時間に大きな違いはなく、2の予想のように、むしろ授業の段階によって違いが生じることがわかった。どちらの授業においても、導入部で活動を説明する段階では主に教師が話し、練習の段階では学生の話す時間が増えるという結果が得られた。