英語学習において、辞書は多くの情報を与えてくれる。しかし、全ての学習者が辞書を効果的に使えるとは限らない。これは辞書の表記法を十分に理解していない、又は辞書の引き方の訓練を受けていないといった理由が考えられる。もし、学習者が辞書を適切に使うことができれば、自己学習へとつながる。 そこで、学習者用辞書において、動詞・名詞・形容詞・副詞の表記方法にどのような違いがあるのか分析した。モノリンガルの辞書一冊とバイリンガルの辞書二冊、計三冊の辞書を比較し、各辞書特有の表記方法が見られることを検証した。 できるだけ多くの情報を辞書に含めるために、多くの専門記号を使いスペースを割く方法を取っている辞書もあれば、逆に専門用語や記号を最小限に抑え、基本的な規則を中心に載せている辞書もあり、辞書それぞれ特徴的なアプローチが見られた。