日本のソフトウェア産業の現状分析
ソフトウェア開発は、銀行、証券、運輸、流通、自動車、家電等すべての産業界で行われ、その品質は基幹ビジネスの競合力や安全性に影響を及ぼす。しかし、多くの先行研究において、日本のソフトウェア産業が危機的な状況に置かれているという指摘がなされている 。これらの指摘は日本の産業に重大な影響を及ぼしかねない。本稿では、日本の情報サービス・ソフトウェア産業、特にソフトウェア産業に焦点を絞り、現状分析を行い、ソフトウェア産業が進むべき方向性を示唆することを目的としている。
広島経済大学経済学研究論集
第31巻
第3号