「日本における戦後自立期の経済政策―世界情勢の変化と産業の合理化―」
昭和20年代後半、経済的自立を目指した日本経済に焦点をあて、自立の障害となった問題点、ドッジ・ラインおよび朝鮮戦争特需発生が日本経済にもたらした影響を取り上げる。こうした中で進められてきた産業合理化の動きを、政府が資金面および制度面から支えたことをふまえ、高度経済成長へとつながる重化学工業化の動きが政策的にどのように位置づけられたかを考察するものである。
広島経済大学創立四十周年記念論文集