プロジェクトの編成と組織のモジュール化
最近注目を集めるモジュール化の概念を組織に持ち込むことによって、企業が資源や能力の移転と再結合を通じて環境の変化に対応しうる可能性について考察した。従来の議論では、組織のモジュール化は製品アーキテクチャのモジュール化に伴ういわば部門のモジュール化であったが、モジュールの単位を組織内の資源や知識とすることによって、モジュール化論はプロジェクト組織づくりに新しい視点を持ち込むことができると主張している。
『星陵台論集』(神戸商科大学)
第35巻
第3号