探求と活用を支える組織をめぐる議論
近年、企業経営においてはイノベーションが最重要課題の一つとして挙げられている。とくに既存企業におけるイノベーションは組織的、戦略的な要因によって困難であることが多くの論者に指摘されており、いかに既存企業においてイノベーションを効果的、効率的に生み出していくかが研究課題となっている。そこで、本稿では探求と活用という2つの組織学習を支える組織に関する先行研究を吟味し、その議論の内容や特徴について考察している。
広島経済大学経済学会
第29巻
第4号