組織能力の実現に関する一考察
組織能力とは企業の持続的競争優位の源泉として注目される概念であり、企業内外の種々の資源を適切に組み合わせることで価値を創出する能力であると理解されている。したがって、知識や資源をいかに統合させるかという問題が重要となり、この点について多くの研究者が議論を展開している。しかし、単に知識や資源を統合するだけでは、価値の創出という面では不十分ではないだろうか。そこで、本稿では価値を生み出す知識の統合とはどのようなものか考察した。
広島経済大学創立四十周年記念論文集