「計量ファイナンスのいくつかの話題―Realized Volatilityの長期記憶性と情報流入の関係―」(広島経済大学経済学会2008年度第6回研究集会報告書)
本報告は、金融時系列データに観測されるボラティリティの長期記憶性は、含められるべき説明変数の欠落によって生じていると考え、情報流入仮説、およびARFIMAXモデルを利用し検証を行った。検証の結果、市場全体の傾向としては概ね良好な結果を得られた。今後の研究課題としては、他に追加すべき変数の決定、予測精度の検証、さらに誤差項の特性の検証がある。
広島経済大学経済学会 第31巻
第4号