大学の教職課程における教科教育法の指導目標と内容に関する研究
本研究は、高等学校の教員免許のうち「商業科」と「情報科」の二つの免許状を同時に取得することを前提として、商業科教育法と情報科教育法の指導者の立場から指導上の課題を踏まえて、指導内容と指導方法の改善について考察したものである。第一に二つの教育法の共通課題を明らかにし、教科教育法のシラバスを再検討した。教科教育法は模擬授業が中核となるが、ダブル免許状を取得させる場合には、商業科の科目「情報処理:」と情報科の科目「社会と情報」を模擬授業の科目として指定することで対応可能であることを示した。
広島経済大学研究論集
第40巻
第1号