日本の相続法における法定相続人の範囲と相続順位に関する研究
本研究は、日本の相続法で規定されている法定相続人の範囲と相続順位について、ドイツとフランスの相続法と比較するこによって、その違いと問題点を明らかにすることを目的としている。日本の相続法の特徴は、相続人の範囲を狭く限定していることにある。このことが原因で相続人が誰も存在しないという問題が発生している。筆者は、ドイツやフランスのように、相続人の範囲を幅広く規定すべきではないかということを提案する。
広島経済大学研究論集
第44巻
第1号