本研究(Ⅳ)では、高等学校で行う教育実習の実際と学習評価の問題について論及したものである。生徒を相手に実際に授業展開することは,“実地授業”と呼ばれ,この実地授業が教育実習の中心テーマであるので,最初に,筆者の考えている実地授業のサイクルを示した。実地授業については,実習生の具体的な留意事項を明らかにしている。続いて,最も緊張感が高まることになる「研究授業」についても実施上の留意事項を示している。また,教育における評価の問題は,教育実習であまり意識されることはないが,学習指導案の作成の際に,評価をどうするのかということも考えておく必要があるため,基礎的な問題について若干の考察を加えた。