加法性を満たさない非加法的測度,特に凸容量の更新ルールについて考察する.確率測度の更新ルールとしては,最尤法やベイズルールが用いられるが,凸容量の更新ルールとしては,naïve Bayes rule,Dempster-Shafer rule, Dempster- Fagin-Halpern ruleが広く知られている.この論文では,これらのルールそれぞれを特殊形として含む統一的な更新ルールであるG-updating ruleを提案する.このルールでは,新たに得られた情報の更新を順序に依存した3段階のプロセスで更新するという興味深い性質を持つこと,凸性を保存する更新ルールであることを明らかにしている.