【当該業績の概要】
体育授業の短距離走において走運動の学習成果を可視化するため,スマートデバイスの3軸加速度センサを用いた新たなICT測定システムを開発・導入が走力アップに寄与するかについて,通常授業とICT授業の学習前後の50m走タイムの比較を行い検証した。結果,走運動のフォーム習得場面での学習成果可視化が顕著な疾走能力改善に結び付くとは言えず,ICT導入の優位性を明確にすることはできなかった。一方で,ICT導入でタイムを向上させた対象者は,通常授業比で0.1sのタイムを短縮しており,ICT活用を否定する根拠も見出せなかった。
【本人執筆の概要】
研究全般に関わる調査・分析及び執筆指導に携わった。
著者:田村孝洋,中野裕史,松田亮