「みるスポーツ」として国民的な人気を誇ったプロ野球を筆頭としたプロスポーツ産業の経営動向も、1990年代以降はJリーグが発足したにも関わらず景気の低迷や消費者のニーズの多様化、コンピュータゲームの小型化・携帯電話との融合化、および携帯電話の急速な普及と相まって、プロスポーツ産業の経営構造と経営戦略の変革が余儀なくされている。スポーツマネジメントが学問領域の一部となっているものの,プロスポーツ産業は既存の産業構造・組織とは必ずしも同様に捉えることは出来ないため,プロスポーツを産業として捉え,その経営動向を経済的な側面で実証的に調査を実施した.対象は,Jリーグ球団,プロ野球球団,ゴルフ場の経営状況を把握した.また,未来のスポーツ産業の潜在需要である子どもに対してその保護者の消費動向を把握した.