ユーロ導入によってEUはどのように変わっていくのか、ユーロ導入に至る経緯、ユーロ導入後の経済・金融面での変化と影響、問題点についてまとめた。担当分ではEMU後の金融・財政政策として欧州中央銀行制度と欧州中央銀行の金融政策、外国為替政策とERM2、財政安定化協定、TARGETシステムを解説し、さらにユーロ導入がもたらす経済的影響と今後の課題、個別の問題点として法的側面、会計処理に及ぼす影響、そして金融・資本市場、為替市場への影響について論じた。
第4章「EMU後の金融・財政政策」pp.89-126、第5章「単一通貨導入がもたらす影響」pp.127-156 (編者:国際通貨研究所、分担執筆:佐久間潮、荒井耕一郎、糠谷英輝)