本書では、経営資源の面で大企業との相対的格差がみられる中小企業が、従業員をまとめ組織を活性化させるポイントについて、人的資源管理の観点から明示した。特に、中小企業が経営理念を基軸とした成長を図るための、組織・人のマネジメント戦略を説いている。
例えば、中小企業が経営環境の多様な変化に適応していくための、人材育成・開発ポイントを明示した。
具体的には、組織が有効に成立するための3要素(①コミュニケーション【意思伝達】②貢献【協働】意欲 ③組織共通目的)の有効活用、経営理念の浸透促進、ミドル・マネジメントの育成、自立型人材の育成へのリーダーシップ発揮などである。