経営理念浸透促進機能としての社会的アイデンティティの知覚に関する研究
瀬戸 正則
経営理念を、その組織に係わるアイデンティティ(以下、Id.)に同一化されるものと捉え、理念の浸透促進における組織成員の役割や機能といった視角から、理念基軸の個人Id.と組織或いは社会的Id.とが如何に融合し得るのかについて検討した。 サービス業を営む中小企業対象に単一ケース・スタディを実施した結果、経営理念浸透促進による協働体制構築に向けては、当研究で着目した社会的Id.の知覚以上に理念基軸の経営トップの個人Id.を組織成員が知覚し、受容することが肝要と判明した。
組織学会『組織学会大会論文集』
Vol.2,No.1