"いぶき" GOSAT Level 4Bのデータです。濃度のスケール表示を揃えて,連続表示の動画にしました。データは無料で入手でき,使用したアプリも同じく無料のデータ解析言語Rです。Rのパッケージは主にGOSATデータの読み込みにncdf4,データの表示にggplo2を用いています。月別"144x77x17x124"浮動小数点数の配列が9か月分ですので,領域計算量が巨大になり,中間ファイルをディスクに書き出すことで,メインメモリの不足を解決しました。17層の気柱のうち最下層のデータです。
二酸化炭素,メタンガスの排出量をこのGOSAT衛星のデータから推計して,ゼロエミッション・カーボンニュートラルなどの脱温暖化ガス対策の成果を検証することで,サステナビリティ・リンク・ローンへの活用も期待されています(日本経済新聞2024年2月11日朝刊005ページ)。
動画内容の解析はこれからですが,やはり森林の二酸化炭素吸収の効果は大きいようです。南半球の夏のアマゾンもそうですが,シベリアとカナダの森林の貢献も意外に大きそうです。メタンガスは水田を掘り起こす季節でしょうか,中国東部とベンガル地方で高く出ています。
何かのお役に立つと幸いです。1日約1秒の表示ですので,タイマーか何かで測ると大体の日付がわかります。1月1日から9月30日,計274日分(2020年はうるう年)になります。