組織ルーティンを援用したICT環境における組織市民行動のマネジメント
組織市民行動は裁量性に依拠した行動であるので、直接的なマネジメントができないという理論的課題を抱えている。本稿はこの理論的課題をICT環境における組織市民行動と非ICT環境における組織市民行動の先行研究から明らかにした。さらに、組織ルーティンの理論および社会学における二重性の議論を援用して分析枠組みを構築した。そのうえで、分析枠組みをパイロット・スタディーでテストし、組織市民行動のマネジメントの可能性を示した。
『経営研究』
第66巻
第4号