伝統紋様を使用した積木のデザイン
本研究では,知育玩具のデザイン性や機能性におけるこれまでの先行研究に加え,文化的な視座から考察し,知的好奇心や創造力だけでなく,美的感覚を育むことを目的とした日本の伝統紋様「青海波」を使用した独自の意匠の積み木を開発した。その知見から,玩具は本来生活文化の形として文化や風土によって形成されるものであり,長く大切に使ってこそ、その姿・形や使い方の本質を知ることができるという結論に至った。
『2016年度JSSDデザイン学研究作品集』,日本デザイン学会
第22号