本研究では,組織行動論において蓄積されてきた個人レベルのクリエイティビティ研究を踏まえ,クリエイティビティの定義を再考することでサービスマーケティング研究への接続可能性を検討する。本研究の理論的貢献として,クリエイティビティ研究をレビューし, Madjar and Ortiz-Walters (2008)によるクリエイティビティの定義を再解釈することでクリエイティビティを2つに分けたことの積極的な意義を模索し,サービスマーケティング研究への接続可能性について提起したこと,と主張している。最後に,クリエイティビティを2つに分けたことで見えてくるであろう理論的課題について試論的に提示している。