多国籍企業における子会社進化の考察-バーキンショーの所説を中心に-
海外展開をしている多国籍企業にとっては、現地での子会社が良い経営成績を残すことは重要なファクターである。しかしながら、海外子会社は常に本国親会社に従属しその指示・命令に従ってきた。そのような先行研究が圧倒的に多い中で、バーキンショー=フッド(1998)は、子会社がその環境要因も取り込む中で、自らがその役割を変化させていく子会社進化論を展開した。本稿ではそれらの先行研究を包括的にサーベイした。
『星陵台論集』(兵庫県立大学)
第44巻
第3号